数珠とは?~数珠の違いを知ろう~

2018年4月23日

日本の仏教には様々な宗派が存在し、それぞれ異なった教義があります。数珠もその宗派に合わせて、様々な形状・持ち方が存在します。しかし、どう違うのかを知らない方がほとんどです。新しく用意するのであれば、ご自分の宗派に合わせて持ちたいものですね。

 

<数珠の種類>
■種類
数珠は大きく分けて「本式数珠」「略式数珠」の2種類に分けられる。
●「本式数珠」…宗派ごとに決まった正式な数珠。一般的には2重にして使用する。形は宗教によって違いはあるが、数珠の正式な形である108玉が揃うものが本式数珠とされている。
●「略式数珠」…全ての宗教に使える数珠。一般的には1重で作られている。以前は玉の数も本式を基準として作られていたが、今は使いやすさや、見た目等の実用性を重視して作られることが多い。通常の通夜葬儀であれば、略式数珠を持参すれば十分。

■男女の違い
男性用と女性用の違いは主に、珠の大きさや全体の長さ、房の色であり、男性用女性用を混合して使用することはない。

 

<宗派による違い>
主な宗教「天台宗」「浄土宗」「真言宗」「浄土真宗」「日蓮宗」「曹洞宗」「臨済宗」について詳細をお伝えします。

■天台宗
房を人差し指と中指の間に2連にしてかけ、そのまま右手を合わせる。
一般的に天台宗の数珠は、扁平な平珠(ミカンのような形)が特徴。
主珠:108個、親珠:1個、四天珠:4個で構成され、親珠から連なる房には、20の平珠と10の丸珠が付いている。

■浄土宗
輪ちがいの念珠の房を下に垂らすように合掌した手の親指に掛け、房は下に垂らす。宗内の宗派によっては房を手前に垂らす持ち方と、外側に垂らす持ち方がある。
2つの輪を1つに繋いだような形状が特徴。

■真言宗
両方の手の中指にお念珠をかけ、そのまま手を合わせる。 房は下に垂らす。
真言宗では特に数珠を大事にするといわれている。在家用には主珠:108個、親珠:2個、四天珠:4個に、菊房のついたものが一般的。親珠から7個目、21個目に四天(小さい球)があり、長い1連の珠数を2重にして用い、その形状から振分(ふりわけ)珠数とも呼ばれる。

■浄土真宗
※本願寺派(お西):房を下に垂らすように2連でかけ、そのまま右手を合わせる。
※大谷派(お東):両方の親珠を両手の親指と人差し指の間ではさみ、房は左手側に垂らす。
長い一連の珠数を2重にして用いる。一般的には、主珠:108個、親珠:2個、四天珠:4個で構成され、片方の房が蓮如結びと呼ばれる結ばれ方をしているのに特徴がある。浄土真宗の一般男性は主に片手念珠を使う。

■日蓮宗
まず8の字型にねじり、両手の中指に掛ける。その際右側に房が2本、左側3本房がくるように持つ。
長い1連の珠数に41個の下がり珠の付いた菊房というのが一般的。

■曹洞宗■臨済宗
房を下に垂らすように2連にしてかけ、そのまま右手を合わせる。
一般的には、主珠:108個の長い一連の珠数が用いられます。曹洞宗用には、金属の輪が付けられている。

 

<最後に>
いかがでしたか。それぞれの宗派によって、細かい違いがあることがおわかりいただけたと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。