数珠とは?~数珠の起源~

2018年4月16日

 

数珠とは、複数の小さな球に糸を通して輪にした法具のことをいいます。「念珠(ねんじゅ)」「寿珠(すず)」などとも呼ばれています。お経を唱える時、仏様に礼拝する時、故人を偲び供養する時などに数珠を手にかけてお参りすることが、正式なマナーです。

< 数珠の起源 >
諸説ありますが、起源は古代インドのバラモン教で用いられていた道具を原型とする、とされています。またヒンドゥー教の信者も祈りの回数を数える際に数珠を使う習慣があったとされています。それが釈迦により用いられ、中国に渡り、その後仏教の伝来と共に、飛鳥時代に日本に伝わったとされています。

< 日本への伝来 >
数珠が初めて文献に登場するのは、天平19年(743年)の法隆寺の資材帳です。また同年の大安寺の資材帳にも記載があります。当時は非常に高価な材料を使っていたので一部の貴族にしか手に入れられない最高級品でした。一般的に普及したのは鎌倉時代とされ、浄土教が流行した際に、現在の数珠の原型が出来上がり、広く使われるようになったということです。

< 数珠の珠数は108 >
念仏を唱えるためと人間が持つ108の煩悩を打ち消すために持つともいわれ、身を護る「功得」があるとされています。また数珠は、持つ人の魔除け・厄払い・福をもたらすなどといわれています。

珠数の由来として、昔ある国の国王が「わが国では常に戦争をしており、疫病も流行していて収めることが困難で困っている。どうしたらいいだろうか。」と、お釈迦様に訪ねたといいます。その際お釈迦様は「それは難しいことではない。無患子の実、百八を糸でつないで、いつも手にして心から三宝(仏法僧)と唱えれば、煩悩は消え、災いもなくなり、間違えのない政治をすることができる」と言われたそうです。これが数珠の珠数の起源とされています。

< 数珠は分身 >
数珠は個人が持つ唯一の法具といわれています。持ち主と御仏を結ぶとされており、持ち主の念がこもっているものです。そのため、貸し借りなどはしないことが基本です。
数珠を持ち運ぶ際は、素材に傷がつかないように、お数珠袋に入れて持ち運びましょう。ただし、家で保管する際は、数珠の房に跡がつかないよう、お数珠袋から出し、専用の箱で房をキレイに伸ばした状態で保管しましょう。
また、取り扱う際は大切に扱い、畳の上にじかに置くことや、人に渡すときにも投げたりするようなことはやめましょう。

< 最後に >
数珠は、厄除け・御守りにも使われる縁起のいいものです。最近では数珠ブレスレットとしてファッションのアイテムで利用している方もいますね。若い方にとってはなかなか敷居の高い法具かもしれませんが、数珠のことを少しでも知って頂き、身近な法具として使用してはいかがでしょうか?