ふくさを使ってスマートに渡したいお香典。その正しい書き方とは?

2018年2月19日

 

通夜もしくは葬儀、告別式に持参するお香典。お香典の表書きには宗教ごとに様々な決まり事があることをご存知でしょうか?今回はその正しい書き方をご紹介します。

いざという時に困らないために、今一度確認し、心に留めておいていただけたら幸いです。

 

<そもそもお香典って?>

一般的には「葬儀などの際に亡くなった方に供える金品のこと」を言います。香典には「香奠」という字が用いられていました。「香」は霊前にお供えする香・線香のこと。「奠」はお供え物という意味があります。

もともとお香や線香の煙は「あの世とこの世を結ぶ」とされており、「葬儀の時に線香やローソクを絶やしてはいけない」などと言われているのはこのためです。

そんな煙を絶やさないためには、たくさんのお香や線香が必要になります。そこで、葬儀になると参列者が線香やお香を持ち寄っていました。これがお香典の由来です。

現在ではお香や線香の代わりに香典袋に現金を入れて持っていくのが一般的になりました。今でもお線香を持っていくことはありますが、これはその名残です。

 

<宗教による香典袋の書き方>

香典袋(不祝儀袋とも言います)は表袋の上段に表書き、下段に名前、内袋に金額・名前・住所を書きます。どの宗教でもこれは変わりません。

書く際は毛筆または筆ペンを使って「薄墨」で書くことが基本です。薄墨は個人への悲しみを表すと言われています。

表書きの種類は実に多く、「御霊前」「御香料」「御香典」「御悔」「御榊料」「御玉串料」「御花料」など数十種類あり、故人の宗教に合わせたものを用いる必要があります。

本来であれば訃報の連絡を受けた際に先方の宗教を確認し、その宗教に即した表書きを書くのですが、先方の宗教がわからない時に多くの宗教でも使えるのが「御霊前」です。御霊前は通夜でも葬儀でも使えます。

 

【仏教・仏式の場合の表書き】

  • 「御霊前」「御香料」「御香典」「御香華料」「御悔」「御共」などです。

※浄土真宗の場合は、「御仏前」を使用します。

※「御佛前」(または御仏前)は一般的には四十九日の法要以後に使います。

【神式の場合の表書き】

  • 「御霊前」「御神前」「御神料」「御玉串料」「御榊料」「御神饌料」などです。

【キリスト教】

  • 「御霊前」「御花料」

※プロテスタントの場合は「御霊前」は使用不可。

※カトリックの場合は、「御ミサ料」も使用可能。

 

<お香典の渡し方>

お香典はむき出しにせず、ふくさに包みましょう。渡す際はふくさを軽くたたみ、ふくさを盆のようにしてお香典をのせ、両手で差し出すのが正しい作法です。

表書きの向きを相手側にして差し出しましょう。

 

<最後に>

正しいお香典の書き方を身に付け、大人としてしっかりと故人の最後を見届ける大切な式に参列したいものですよね。